トップページ > 歴代受賞者 > ノーベル化学賞 > 根岸英一

ノーベル化学賞受賞者、根岸英一


根岸英一氏の功績

●根岸英一とは
根岸英一は1935年7月14日に現在の中国吉林省で生まれました。
第二次世界大戦後、日本に戻り東京大学入学やペンシルバニア大学への留学を経て科学者を志しました。
主にアメリカの大学で教授の職につき、在米歴は50年を超えるといいます。
2010年、「根岸カップリング」の業績が称えられ、ノーベル化学賞を受賞しました。
また、受賞の功績から、同年文化功労者に選出、文化勲章を受章しました。
現在では母校の両大学から名誉博士号を授与されています。

●根岸カップリングとは
根岸カップリングは有機合成化学における、クロスカップリング反応の一種です。
根岸氏は鈴木章氏、リチャード・ヘック氏らと共にこの反応を発見しました。
パラジウムやニッケルを触媒とし、有機亜鉛化合物と有機ハロゲン化物を縮合させ、C-C結合生成物得る反応です。
2010年、ノーベル科学省受賞後の根岸氏は、この成果を「他の人にも使えるように」と、
カップリング技術の特許をあえて取得しませんでした。
この反応を応用して得られる薬品は根岸試薬とも呼ばれ、研究に役立てられています。
彼は受賞を大変喜び、
「50年間思い続けていれば夢は叶う。」という発言は、多くの若者に勇気と希望を与えたことでしょう。

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

 

 
 


ページのトップへ