青色発光ダイオードって知っていますか?いわゆる青色LEDの事で世の中をとてつもなく便利に豊かにしてくれています。この青色LEDを実用化することができたおかげで、LEDも実用化されることになりました。この青色LEDの研究開発で中村修二さんが重要な役目を果たしたので、ノーベル賞を受賞されました。
さて、ここで光の3原色の話を少しだけします。学校でも習ったように色というのは、赤・緑・青の組み合わせで作られています。つまり青色を発光できるLEDがないと白色など、様々な色を表現することができなかったのです。当時すでに実用化されていた赤と緑のLEDに加えて青色LEDを実用化することで、光の3原色が揃い、あらゆる色を表現できるようになったのです。つまりそれほど青色LEDは重要であったのですが、実用化できるほど安く量産することは非常に難しかったのです。
そこで中村さんの登場です。中村さんがすごかったのは、重要だったが実用化する方法が極めて難しかった所を見事に解決し、実用化することができた所です。その功績が認められて、見事にノーベル賞を受賞されました。
現在、身の回りに無数にあってもうLEDは当たり前の存在です。ものすごく省エネ性能の高いLED電球や、ずいぶん見やすくなった信号機のLED。最近観光スポットとしても定着してきたイルミネーションなど、これら全てが青色LEDの開発が元になっています。毎年のようにノーベル賞の発表がありますが、これほど身の回りの生活に密着しているノーベル賞というのは他にはないのではないでしょうか。