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ノーベル物理学賞受賞者、益川敏英


益川敏英氏の功績

●益川敏英とは
益川敏英は、1940年2月7日愛知県名古屋市で生まれました。
物理学者として、理論物理学や素粒子物理学の研究を専門に行っています。
2008年、「小林・益川理論」でノーベル物理学賞を受賞しました。

●小林・益川理論とは
「小林・益川理論」は、小林誠と益川英俊によって1973年に発表されました。
素粒子物理学に関する基礎理論として、
基本粒子クオークが少なくとも3世代(6種類)以上存することを予言しました。
既存の研究で確認されていた「K中間子の崩壊の観測におけるCP対称性の破れ」を理論的に説明したのです。
発表当時クオークはアップ、ダウン、ストレンジの3種類しか見つかっていませんでしたが、
1995年までに残りのチャーム、ボトム、トップの存在が実験において確認されました。
2000年代には高エネルギー加速器研究機構のベル実験でこの理論の正しさが検証され、
2008年に小林、益川の両氏がノーベル物理学賞を受賞しました。
受賞に関して益川氏は「ノーベル賞を目標に化学をやっているのではない。」と発言すると共に、
「科学にロマンを持つことが非常に重要。」と述べ、
自分の研究をきっかけに若い人に物理学にあこがれを持って勉強してもらいたいという想いをにじませました。

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