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ノーベル物理学賞受賞者、梶田隆章


梶田隆章氏の功績

●梶田隆章とは
梶田隆章は1959年3月9日、埼玉県東松山市に生まれました。
大学では物理学を専攻し、素粒子に興味を持ったことから、大学三年で研究者の道を志す決断をしました。
性格はおだやかで、学生時代には活発な議論をするタイプではなく、実験に熱心であったというエピソードがあります。
1986年以降、ニュートリノ研究の分野で業績をあげました。
2015年、ニュートリノが質量を持つことを発見した業績から、
アーサー・B・マクドナルド氏と共にノーベル物理学賞を受賞しました。

●ニュートリノ振動の発見
梶田氏は1996年からスーパーカミオカンデで大気ニュートリノを観測し始めました。
その後、梶田氏は、アーサー氏と共に、ニュートリノ振動を観測し、ニュートリノが質量を持つことを示したのです。
ニュートリノは素粒子の一種で、中性レプトンの名称です。
もともと、ニュートリノには弱い相互作用しかなく、質量が観測できなかったことから、質量を持たないという説が一般的でした。
ニュートリノ振動の存在自体は梶田氏の亡き師・戸塚洋二氏らによって発見されていたものでした。
梶田氏は研究の後継者としてノーベル賞を受賞すると共に、「今後の目標は重力波の解明です」と意欲をのぞかせました。

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