ノーベル賞には6つ種類がありますが、そのうちノーベル経済学賞は新設された賞になります。
ダイナマイト王、スウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言から始まったノーベル賞ですが、もともとは5つの賞しかありませんでした。
ここに新しく経済学賞を新設しました。その背景にはいろいろな政治的な圧力があったと言います。
しかし、この試みの評判は芳しくありませんでした。経済学を評価する基準が曖昧で、一部の学派にしか与えられないという批判も上がります。今でも、ノーベルの子孫が経済学賞はやめてくれと言っています。
ノーベル経済学賞だけはノーベル賞の中でも格下に見る動きもあります。新設によほど懲りたのか、ノーベル委員会はもう二度と新しい賞を新設しないと明言しています。
話を少し前に戻しましょう。ノーベル経済学賞が新設されたとなって、世間の業界団体は色めきだします。
というのも、業界団体がノーベルの威光を名乗る新しい賞を発表できると考えたからです。
その最も急先鋒だったのがノーベル美術賞でした。しかし、前述のような結果を受けて、構想はご破談となりました。
変わり種ではノーベルバレエ賞という構想もありました。もはやノーベルの遺言とは関係のないところです。
このように色めきだった業界団体でしたが、今後も日の目を見ることは無さそうです。ノーベル委員会はもう新しい賞を設置することは無さそうです。