例外をのぞいて、ノーベル賞は存命者にしか与えられないことになっています。
故アルフレッド・ノーベルは、「人類に貢献する活動をしている人物」に与えることを願っていたので、「活動している」状態ではないと受賞できません。
ですから当然生きている間、生前のうちに受賞することが基本です。
しかし、死後亡くなった後に受賞した人も居ます。が、これはあくまで例外です。
今後もノーベル賞の発表の際は、生きていることが大前提となりますので、覚えておくと良いでしょう。
では、死後、受賞したという「例外」のケースを見ていきましょう。
1961年のノーベル平和賞を受賞した「ダグ・ハマーショルド」氏がその一例です。
世界の平和と協力を推進し、国際連合の強化に尽力したことが評価されたスウェーデンの外交官です。
彼は第二代国連事務総長を務めていましたが、ハマーショルド氏の乗っていた飛行機が墜落し、彼は死亡してしまいます。
しかし、功績が認められ、ノーベル平和賞が授与されます。ノーベル賞の授賞式前の突然の死ということもあって、ノーベル賞を語る上での悲劇として知られています。