ズバリ、サラリーマンでもノーベル賞をとることはできるのでしょうか。
ノーベル賞と言うと偉そうな大学教授を思い浮かべるかもしれません。しかし、ノーベル賞の対象は大学教授とは限りません。
ノーベル文学賞は作家に与えられますし、最近ではノーベル平和賞を少女(マララ・ユスフザイさん)に与えたこともあります。
もちろん自然科学系のノーベル三賞(医学生理学、物理学、化学)は大学教授が受賞することが多いものですが、必ずしも教授である必要はありません。
また、日本でも学部卒で受賞した人がいます。そう、その人こそが・・・
島津製作所の田中耕一さんです。2002年に「ソフトレーザーによる質量分析技術の開発」の功績でノーベル化学賞を受賞しました。
製作所の研究員として働いていて、いわゆるサラリーマン。博士ではなく学部卒だったこともあり、サラリーマンをしているお父さんたちの希望になりました。
島津製作所は彼の受賞によって八億円もの広告効果を得られたと言います。まさに、会社に貢献するサラリーマンの鏡でしょう。
学部卒のサラリーマンが、それも日本人が受賞したということもあって2002年のノーベルウィークは田中フィーバーにつつまれました。
このように、サラリーマンでもノーベル賞は夢ではないのです。ノーベル賞は人類に貢献した発見に授与されるものなので、職種はあまり関係が無いと言えそうです。