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ノーベルの遺言について


ノーベルの遺言について

ノーベル賞は遺言をもとに作られた賞だということはご存知でしょうか?
スウェーデンの科学者、アルフレッド・ノーベルの遺言によるものです。彼は、ダイナマイトの研究によって巨万の富を得ました。
ダイナマイトの平和利用を願った彼でしたが、彼の研究は戦争に利用されてしまいました。
晩年、ノーベルは死の商人として批判の対象になりました。彼は、自分が死んだら、自分はどんな人間だったと評価されるのだろうなと思い悩むようになりました。
そこで遺言には、この巨万の富を使って、人類に多大なる発見をした人物や団体に表彰を与えよと書かれたと言われています。

遺言を元に作られたノーベル賞

ノーベルの没後、すぐさま遺産の回収が始まります。ノーベルが残した富はお金だけではなく不動産の類もあったため、回収にはとても時間がかかりました。
ノーベルに妻子は居なかったものの、甥などはいたため、親族が遺産の分配を求めましたが、結局、遺産の大半はノーベル財団設立のために使われました。
こうしてできたノーベル財団。いわゆる財テクによって、毎年、ノーベル賞の賞金を拠出しています。
その額一千万スウェーデンクローナ。日本円にすると一億五千万円。これを各賞に、そして毎年与えているのだから、ノーベル財団、恐るべしです。
この賞金金額はもちろん世界一。この世界一と言う金額の大きさも、ノーベル賞の権威を最大限に高めています。

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