ノーベル賞は辞退できます。もちろん世界最高の栄誉と言っても良いので、辞退する人は少数派ですが・・・
ノーベル委員会も、辞退しないような人を基準に選んでいると言いますが、果たして本当でしょうか。
歴代で辞退した人は居ます。ゲルハルト・ドーマクはドイツの細菌学者で、1939年にノーベル生理学賞を受賞することになったのですが、当時のナチス政権がドイツ人の受賞を拒否していたために受賞できませんでした。
フランスの作家ジャン=ポール・サルトルは1964年にノーベル文学賞を受賞することになりましたが、「ダイナマイトの発明で得た富から成る賞は平和ではない」として受賞を辞退しました。
故アルフレッドノーベルが、ダイナマイトを発明してしまった贖罪にノーベル賞を創始したことを考えるとなんともいえない辞退理由ですが、このように、ノーベル賞を辞退することは可能です。
受賞は受けるものの、授賞式後のダンスを辞退した人もいます。
ダンス辞退のエピソードをご紹介しましょう。
キュリー夫人(正確にはキュリー夫妻)は、これから大学の講義があるのでと言ってダンスを辞退したそうです。
また、マザー・テレサは、ダンスのような豪華なことはできない。そんなことをするなら貧しい人に寄付をと言ってダンスを辞退しました。
ダンスは強制ではなく、あくまでも任意なので辞退することはできるのですが、辞退理由が独特で興味深いですね。