ノーベル賞の授賞式の会場は、賞によって違います。
まず、ノーベル物理学賞、化学賞、生理学賞、文学賞、経済学賞の五賞については、スウェーデンの首都ストックホルムのコンサートホールで行われます。
平和賞だけは特別で、ノルウェーの首都オスロの市庁舎で執り行われます。
平和賞以外の五賞の授賞式はテレビでも放送されますが、大変豪華です。ノーベル賞の権威を最大限に披露するようにたくさんの人たちが集まり、豪華な装飾品を飾った会場が世界に宣伝されます。
それに対して平和賞は少し質素です。平和賞受賞者の中には盛大な式をしないでほしいという人も多く、他の賞との違いが際立っています。
ノーベル賞は、その華やかな舞台を演出するために、リハーサルをすることでも有名です。
授賞式は午後ですが、実は午前中は受賞者によるリハーサルの時間だと言われています。
会場は世界が注目しますし、スウェーデンの王室からも出席者が出るので失敗が許されないためと言われています。
会場ではスケジュールが分刻みに決まっていて、伝統を大切にするしきたりが根付いているようです。
入念なリハーサルを繰り返し、受賞者たちも会場で緊張気味。しかし、こうした事前の根回しがあってこそ、ノーベル賞受賞会場の豪華なイメージが保たれています。