ノーベル財団とは、故アルフレッド・ノーベルがダイナマイトの発明で得た巨万の富を元に作られた財団になります。
と言っても生前からあったわけではありません。遺言には、この資産を使ってノーベル賞を設立しなさいと事細やかに書いてありました。
親族も黙ってはいませんでした。額が額だけに、大混乱となりました。しかし、結局はノーベルの遺産の大半が財団設立の原資となりました。
こうしてできたノーベル財団。ノーベルの持っていた遺産のほとんどを売却して設立され、世界有数の財団となっています。
なお、財団ではこの原資を投資などで運用することによってノーベル賞の賞金を拠出していますが、寄付も受付けているそうです。
株や債券、不動産、実物資産などに投資をして、そのリターンをもとにノーベル賞の賞金が支払われています。
ノーベルは遺言で資産の堅実な運用を求めていたので、当初は債券に代表されるような安全資産だけでしたが、現在では株などにも投資していると言われています。
しかし、投機的な、ギャンブルのような投資はしていないということで、ここにノーベルの遺言が活きています。
なお、運用だけでなく、寄付も受付けているようで、これは私人に限られています。公的機関からは一切受け付けていないとのことです。
ある国が自分の国のためにノーベル賞を出してほしい、だからお金を出すよ、などといったことを防ぐためだと言われています。