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京大はノーベル賞をとりやすい?


京大はノーベル賞をとりやすいってホント?

昔は東大より京大の方がノーベル賞を取りやすいと言われていました。東大の受賞者が増えるにつれてそう言ったことはあまり聞かれなくなりましたが、最近またそういわれるようになっています。
なぜでしょうか?iPS細胞の山中伸弥京大教授(ノーベル生理学賞)が代表されるように、京大にはなんらかのそうした素地があると言えそうです。
東大教授の木村尚三郎氏は、京大と東大の違いを「食堂の違い」と位置付けています。
東大の教授は講義やゼミが終わった後、黒板に夕食のメニューを書いておくと助手が出前で頼んでくれるそうです。東大教授は一人寂しく、研究室で食事をすることが多いようです。
これに対して京大の教授は集まるたまり場があるそう。まったく畑の違う教授たちが闊達に意見交換し、情報を共有したり切磋琢磨する環境があると言います。

意見交換をする場は大切

自然科学系のノーベル賞(物理学、化学、医学生理学)の受賞者が良く口にするのは、「偶然」と言う言葉です。
たまたま失敗した、偶然意見が違った、偶然思いついた・・・この偶然とは、人々の交流の摩擦から生じるストレスと言っても良いでしょう。
京大教授たちはこうした失敗による偶然や、人と会うことで新しい発想を取り入れることで偶然アイディアを閃くと言ったことがあるようです。
アメリカのシリコンバレーでも、専門分野の違う人たちの闊達な議論のやりとりが見受けられます。こうした摩擦は研究成果を上げるためにも必要なのでしょう。
こういったことが東大より京大の方がノーベル賞を取りやすい素地があると言えるかもしれません。

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